1. カウンセリング
まずは、商品開発担当者さまの悩みや
要望などを細かくお聞きします。
資生堂 医薬品事業部 担当者さまからの要望
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医薬品事業部の商品を活性化したい。 |
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既存商品の売れると思う商品を選んで、売り上げを3倍にして欲しい。 |
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容器はそのままで外側のコミュニケーションのみを変えたい。 |
2. 商品ポジショニング開発
商品が流通されている店頭状況を観察し、
これから売れる可能性のあるポジションを模索します。
新たな商品ポジショニングの提案
「今の売場状況で、本当に売れるのか」
「新ターゲットは、どこの棚で購入するのか」など、現状の市場状況を把握して
売れる可能性のある商品ポジショニングを提案します。
推奨販売の医薬品「モアリップ」を「リップクリーム売場」で販売することを提案
当時、ドラッグストアーのレジ奥で推奨販売されていた、口疹炎・口角炎の薬「モアリップ」を口びる荒れに悩む女性ターゲットが多く立ち寄る「リップクリームのセルフ売場」で販売することを提案。
推奨販売から
ドラッグストアのレジ 奥の棚に並んでいた
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セルフ販売へ
口びる荒れを気にする女性が、多く立ち寄る「リップクリームのセルフ売場」へのシフトを提案
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「リップクリーム売場」に置かれることを目標とした、化粧箱の形状を提案
「リップクリームのセルフ売場」で優位にコミュニケーションをするためには、訴求する面積を大きくする必要がある。元の化粧箱にフック穴付きの背板を付けて、コミュニケーション面積を広げる化粧箱の形状変更を提案。
▼レジ奥に陳列されていた従来の化粧箱
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▼提案した「フック型化粧箱」
コミュニケーションの面積を 大きくしたフック穴付きの背板
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「リップクリーム」としての容器の使い方を現状の容器のままで提案
「モアリップ」は、医薬品のため容器を変更すると、申請をやり直さなければならない。なので、現状の容器のままで「リップクリーム」としての使用を促す容器の使用方法をコミュニケーションで訴求することを提案。
3. 商品コンセプト開発
付加価値を感じる、手に取りたくなる
新たなコンセプトの方向性を提案します。
コンセプトの考案
「これを買ったら悩みが解決しそう...」「こういう商品が欲しかった!」と感じる
コンセプトの切り口を様々な方向から考案して、コンセプトシートで提案します。
「医薬品だから効く」というコンセプトを立案。このコンセプトでリニューアルした「モアリップ」は今までにない「医薬品のリップクリーム」という新市場を開拓することに成功。
「モアリップ」は1000円近い高価格商品。「100円〜400円の安価な商品が多いリップクリーム売場では、売れないのでは...」という危惧があった。口びる荒れを気にする女性に「高くても買いたい!」と思わせる付加価値性が高い商品コミュニケーションコピーを考案。
※【資生堂モアリップ】開発時の提案コピー50案から抜粋
4. コミュニケーションの構築
開発したコンセプトを分かりやすく伝える
パッケージのコミュニケーションを構築します。
コミュニケーション構成ラフの提案
コンセプトから発想したキャッチコピーとビジュアルを考案し、
パッケージ表面でのコミュニケーションの優先順位を構築します。
構成1
構成2
※【資生堂モアリップ】開発時の提案ラフ30案から抜粋
5. コンセプトパッケージ開発
店頭で目を引く、買いたくなる
コンセプトパッケージを創ります。
キービジュアルとコンセプトストーリーの作成
コンセプトパッケージで一番重要なのが「商品コンセプトを訴求する」、
「手に取りたくなる」キービジュアルです。
その次は「なぜこの商品がいいのか」を裏付けすることで購入を促す、
裏面などに記載されたコンセプトストーリーです。
6. パッケージデザイン案の決定
デザイン案の決定を迷った場合は、
「試しに売ってみる」のが、最良の決定方法です。
限定ショップでのテスト販売の実施
資生堂(株)さまの場合、成分による効果訴求A案と、
ターゲット共感訴求B案の2つのデザインでどちらを選ぶかで悩まれており、
社内アンケートでも2つに分かれていました。
そして、資生堂提携店(昔の花椿店)にて、2つのデザインで、
同商品を併売してテスト販売を実施されました。
A
成分による効果訴求案
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B
ターゲット共感訴求案
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7. 売上げ実績の把握
コンセプトパッケージ開発導入後の
商品の売り上げ実績を把握します。
新市場を開拓したコンセプトパッケージ開発は、
今までの製品を利益を生む商品に変身させることができます。
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資生堂担当者さまのオーダーに応えて 売り上げを約3倍に伸ばすことに成功 |
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開発当初の発売時のみでなく、ロングセラー商品
として利益を出し続ける可能性があります。
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モアリップは定番商品として現在も売れ続けています。 |
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高価格商品なので、流通先にも入りやすく、利益を出し続ける商品になりました。 |
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